よくある質問
ラファエルについて
ラファエルのブラシはどの様にしてできるのですか?
この工程では原毛を優しく丁寧に洗い(除菌)、まっすぐに伸ばすため適度の油分を残し乾燥させます。次にカップの中の毛を何度も叩いた後、毛束をカップから取り出し扇の形に広げ、梳かすという工程によって、短い毛を取り除きます。長い毛は毛束を閉じた後にピンセットで除去します。毛束が十分にキレイになるまで、この作業が繰り返し行われます。この時ドレッシング職人は軽く毛束をにぎり、毛の色の違いで逆毛を見つけ出します。
最後の過程は、拡大鏡の下で先程の作業を繰り返します。このようにして、ブラシを組み立てる前に完璧な毛束が作られます。
取り出された的確な毛量を十分に広いカップの中で一回叩き、次に直径または口金の首と全く同じ小さいカップに入れます。その中で毛束を糸で2度結びにし、余った糸は切ります。
そして、カップから毛束は取り出され、毛先を一切カットせず指を使って穂先の形を作ります。この作業は穂先の形を作る上で最も重要な作業で熟練した職人技が必要とされます。毛束の底(毛先の反対側)のわずかに余った毛をまっすぐに刈り取ります。
毛束は口金の首(円すい状の口金の幅が広い側)から差し込まれ、定規で正確に測りながら毛先の長さを調節します。
平筆とフィルバートの場合、特別なペンチで口金を平らにします。この時口金の幅を調整し、また余分な長い毛は取り除かれます。そして口金を逆さまにして、穴が開いた金属の板に並べ、次の接着作業に向けて準備が整います。
口金が個々にチェック・検品されている間に、ハンドル部分が準備されます。
ハンドルは組み立ての前に刻印がある、ないに関わらず一本一本まっすぐかどうかテーブルの上で転がしてチェック・検品されます。
ラファエルではどの様な毛質を使用しているのですか?
ラファエルのブラシは種類、用途に応じて毛質を厳選し、ベテラン職人により毛先を一切カットせず1本1本手作りで作られています。 創業以来、210年以上もの歴史の中で培ってきた知識と技術、ネットワークにより、ラファエルでしか出来ない原毛の調達、加工システムがあります。
原毛の加工は自社で行い、毛質の善し悪しを決めるドレッシング加工では世界に誇る技術を持っています。
ラファエルはヨーロッパの絵画の歴史と共に歩んで参りました。 その為、ヨーロッパの絵画(油絵、水彩画)で多く使われているコリンスキー、赤テン,またリス全般を得意とし、それらは主に高級絵画ブラシ、メイクブラシに使用されています。ブラシの毛質を大別しますと硬毛と軟毛の2種類に分かれ、ブタ毛のみが硬毛とされ、毛の先端が枝毛になっており、さらに独特のカール状になっています。
メイクブラシに使われる原毛は全て毛先を最も重要視し、決して毛先をカットすることはいたしません。
そこがペンキ用ハケ類、歯ブラシ、タワシ等と異なる点で、穂先の重要性の有無に大きな差があります。
一般的にリス毛のつぎに柔らかいとされ、大きいブラシ(チークブラシ等)に使用されます。
ヤギの毛は雄,雌、部分によって数種類にも分けられ、それぞれ毛質が異なっているのが特徴です。
コリンスキーはイタチ科の中で最も毛足が長く、毛足が長い程価格が高くなります。例えば、5cmのものは2.5cmのものより6倍もし、重さで比較すると金塊と同じ位高価なものです。どの動物の毛も尾の先端ほど長く、量は極めて少量になってきます。故に、ブラシの大きさ(特に長さ)により、かなり価格の差があります。
毛質の特性は1本1本の毛の 中央部が最も太く、その中央部より毛先に近い程弾力に富み、毛根に近づくに従って劣ります。また中央部から上の部分に 向かって細さはより繊細になり、逆に毛根に向かって穏やかな細さになります。毛の形状がきれいな紡錘形をしておりバネのようなコシがあります。最良のものはコーカサス山脈産のもので品質順では西部、ムルマンスク(ロシア北西端のコラ半島にある港湾都市北部)北西部、ウラル(ロシア連邦のブリャート共和国首都)、カザン(ロシア西部、タタルスタン共和国首都)となります。 ロシアンセーブルは中国にも見られ、サハリン島の森林、モンゴル、朝鮮、千島列島にも生息します。
コリンスキーの特性は穂先のまとまりが良く、毛質が非常に軟らかいことで肌に密着し、肌触りが良く、刺激も無いので敏感な 肌に適しています。また軟らかいが適度なコシを持つため、リップ等の油分を含む化粧品にもご使用にいただけます。毛先の揃いが 良いのでコンシーラーやアイライン等の細部のメイクにも適しています。
筆の穂先の形状はどういった物があるのですか?
一般的に下記のタイプに分類されます。
ラファエルは何処のブランドですか?
ラファエルと他社の大きな違いはなんですか?
シュミンケについて
毛質について
ブルーリスと灰リスの違いはなんですか?
パウダーブラシやチークブラシで、国産のブラシではヤギ毛が多いようですがリス毛とどちらが良いですか?
日本製とラファエルのブラシでは同じ毛質でも違うんですか?
筆の製造工程について
「毛質の良し悪しを決めるドレッシング」とはなんですか?
「穂先を一切カットせず・・・」とありますがカットしている物とどう違うのですか?
ラファエルでは毛先を一切カットせずにブラシを作っております。毛先をカットすると言うことは毛先にエッジ(ハサミ等で切った跡)ができるため、ご使用いただいた際にチクチク感じ、敏感肌の方には肌荒れの原因になります。毛先をカットすることは穂先の形状を作る工程でとっても楽でありまた、職人技を用いないで作ることができます。言い換えれば毛先をカットせずに作るブラシには職人の技が必要になってきます。またコスト面でも大差があります。例えば6cmの原毛で毛先が1cmのブラシを作る際に、毛先をカットしていないブラシは、6cmの1本の原毛に対して1本しか出来ません。なぜならば1本の毛に毛先は一つしかないからです。しかし毛先をカットして作るブラシは、6cmの原毛で数本のブラシが製作可能です。(下記イラスト参照)これは動物の毛だけでは無く、人間の髪の毛でも同じことが言えます。赤ちゃんの毛でブラシを製作する記念品を聞いたことがあるかと思います。生まれたての赤ちゃんの髪の毛にはまだ髪を切ったことが無いので毛先が残っています。ですから毛先のある良いブラシが製作可能です。しかし一度髪の毛を切ってしまったら、もう毛先が無くなってしまっているため、チクチク感のあるブラシが出来上がります。
メイクブラシについて
メイクの初心者ですが、何を最初に揃えれば良いでしょうか?
外出先のメイク直しにはどのブラシが必要でしょうか?
ブラシの寿命はどの位ですか?
ブラシの保管方法は?ブラシケースに入れっぱなしでOKですか?
お手入れ方法は?
アイシャドウブラシはリキッドやクリームには使用可能ですか?
メイクブラシの手入れの仕方はどうやれば良いのでしょうか?
末永くラファエルブラシをご愛用いただく為に、簡単にできるブラシのお手入れ方法を2つご紹介します。
※なお、汚れが少ない場合は、クリーナーを水で薄めて洗浄されても結構です。また洗浄する際コップを斜めにすることで少ないクリーナー量でご使用いただけます。
水分のふき取り作業のポイントは、十分水分を取り過ぎてしまいますと毛先が整いづらいくなります。少量の水気を毛先に含ませておきますとキレイな穂先の形を作れます。
また乾燥させる際はブラシ同士がぶつからないように気を付けてください。
乾燥時間はブラシのサイズによって異なりますが通常大きいブラシですと2日間程必要になります。小さいブラシは1日程みていただければ大丈夫かと思われます。
ブラシをご使用の際は十分乾燥しきっているかご確認後、ご使用ください。